
・テレビ発言
【放送日時】
2016/03/04
【TV局】
TBS系
【番組】
中居正広の金曜日のスマイルたちへ
【カテゴリ】
出来事
【発言者】
N 内藤やす子(65)、N 中居正広(43)、M マイケル・クリスティソン(内藤やす子の夫、45)、K 葛城ユキ(66)、H 吹雪ジュン(63)、M 室井佑月(46)
【発言内容】
(放送開始から19分後)
2006年福島県で行っていたディナーショーの終盤に倒れ、脳出血と診断された内藤。
後遺症として記憶障害、認識障害を発症し、夫・マイケルさんの看病のもとおよそ9年の闘病生活を送ってきた内藤。
所属事務所の社長の勧めもあり、夫の支えで再び歌手としてのスタートラインに立つこととなった。
中居「およそ10年。マイケルさんも改めてVTRをご覧になっていかがでしたか」
マイケル「まあよくここまで来たなあと思います」
中居「内藤さんがVTRをご覧になりながら涙する場面も今ありました。またちょっと笑顔がぱっと晴れやかな笑顔になる時もありました。これはマイケルさんね、色んな感情がしっかりと表に出てるってこともすごく嬉しいことですよね」
マイケル「そうですね。前なかったですからね」
吹雪「私の父も実はやっぱり(脳の病気を)やっておりまして、今93なんですけども、若いころに剣道をやっておりまして、立てなかったりちゃんと歩けないのに竹刀を持つとしゃんと立てたりするんですよ」
中居「身体が覚えてるんだ」
吹雪「身体が覚えてるって言うこともあるんですね」
葛城「絶対カンが戻ってくる。VTRを見てもカッコイイでしょう?もうねやっちゃんしか出せない味」
内藤「はい」
葛城「やっちゃんしか歌えない歌があるんです」
中居「全ての後遺症が治ったわけではないですよね。ただ歌手復帰に向けてたくさんの大変なことをやられたと思うんですけども。さあ続いてまいりましょうか」
2015年5月より10か月間内藤の様子を追ったVTR
代表曲、『弟よ』の練習をするが、うまく歌詞に感情をのせて歌う事ができない。
内藤「どうやったら感情が歌にのるんだろうっていうのが、分からなくなるんですよね。前だったらあっと言う間に、どんな曲もらっても簡単だったんです。それができないんです、今。悔しいですね。何で出来ないんだろうって」
ナレーション「病気で多くの記憶を失った内藤さんは、歌手として一番大切な感情を無くしていた。中でも特に苦労していたのが、この六本木ララバイ」
内藤「子守歌~(曲の練習)あ、だめだ。全然だめだな」
ナレーション「誰より理解しているはずなのに自分の曲の心が分からなかった」
内藤「自分の歌じゃないですね。ふふふ。誰の歌だよ。私の歌か…やっぱり(後遺症は)こういう面もあるんですよね」
ナレーション「いつ感情を取り戻せるのか、内藤さんは長いトンネルの中にいた」
ナレーション「そんな中、3か月後の2月20日、金スマのステージで復活ライブを行う事が決定。10年ぶりのテレビ。プレッシャーと焦りが彼女を襲っていた」
スタッフ「まだ3か月以上先ですけど緊張します?」
内藤「今から緊張してるの。で、歌もひどいんですよね。震えちゃって。だからもう、見せられないから後ろ向いちゃって」
ナレーション「絶対に失敗できない3か月後の本番。そのステージは彼女にとって、空白の10年を取り戻す場所でもあった」
内藤「(この10年間)死んでたに近いですね」
スタッフ「歌う事って何ですか?って聞かれたら何て答えますか?」
ナレーション「うーん。まあ、今生きているという事ですかね。本番迎えますよね。凄く緊張するんですけど、だけど私自体のもう一つの人生が始まるんだって、思うんでしょうね。きっとね」
マイケル「彼女の生き甲斐というか、なんか。正直この2~3年、すごくその辺が心配だったんですね。体と頭が元気になってきて、だけど何もそういう仕事もないし。自分は何の為にいるんだみたいな事で悩んでいたと思うんですよ」
ナレーション「生きがいを見い出し、人生を取り戻そうとしている内藤さんを誰よりも応援しているマイケルさん。そんな彼の存在が、長いトンネルを抜ける一筋の光だった」
ナレーション「練習で行った、2人でのカラオケ。この日の彼女の歌はどこか違って聞こえた」
内藤が六本木ララバイを歌う
ナレーション「もちろん100点ではないが、その表情に以前の迷いはなかった」
スタッフ「やっぱりあれなんですか?一人で練習するよりもダンナさんと練習した方が?」
内藤「高揚するんですよ。なんか気持ちがね。良い感じになっちゃうの。なんか顔が妙に笑っちゃってね」
ナレーション「この時どんな気持ちで歌っていたのか、後日聞いてみた」
内藤「マイケルへの感謝っていうのがあるんでしょうね。やっぱり、ありがとうっていう気持ちがないと。マイケルに対してありがとうっていう気持ちがないと歌えないですね」
ナレーション「病と闘った10年。隣で支え続けてくれてありがとう。これが今の彼女が唯一歌に込める事のできる感情だった。こうして復活のステージの日を迎えたのである」
中居「ねえ、復活の日です」
内藤「はい」
中居「復帰の日です」
内藤「はい」
中居「いかがですか?今の心境は?」
内藤「もうやるしかないですね」
中居「一年間ボイストレーニングされて、旦那さんいかがですか?」
マイケル「正直最初は不安でしたね。無理かなと思っていたんですけども、もう、今はいけると思います」
中居「さあこれから歌っていただきますけども」
室井「あーどきどきしてきた」
葛城「がんばれ」
中居「もうこれからスタンバイですけども」
内藤「ええーやだあ!だけどがんばります」
中居「がんばれ」
マイケル「がんばってね」
『弟よ』『思い出ぼろぼろ』『六本木ララバイ』3曲続けて熱唱。
中居「さあみなさんこちら(ステージ)にどうぞ」
中居「内藤さん、ありがとうございました」
内藤「ありがとうございました」
中居「内藤さん、10年ぶりのステージ、3曲歌っていただきました」
内藤「今日をきっかけにがんばります」
中居「そうですね」
内藤「いい手ごたえでした」
中居「ここはゴールではなくこれからがスタートだと」
内藤「はい」
中居「そうですよね」
葛城「がんばったなあと思って。大変なことを乗り越えて。だからこその今の表現力。素晴らしかった」
中居「ほんとに素晴らしかったと思います。吹雪さん」
吹雪「すごい進歩しているわけですよね。これからが期待できる」
中居「まだまだ伸びしろ、こんなものではないというね。さあ、間近でご覧になっていた旦那さん」
マイケル「かっこよかったですね」
中居「戻ってきてくれたような」
(放送開始から45分後)