
【放送日時】
2017/1/5
【TV局】
テレビ東京系
【番組】
じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~
【カテゴリ】
発言・失言
【発言者】
東海林のり子(82)
河本準一(41)
名倉潤(48)
【発言内容】
(放送開始から3分後)
東海林のり子がなぜ事件専門のレポーターになったのか?
河本「レポーターが最初ではないんですか?お仕事ってのは」
東海林「最初はアナウンサーだったんですよ。
まだね、テレビがNHKさんと日本テレビさんがそろそろ始まったくらいで。
まさにラジオ時代だったの。
それでラジオのアナウンサーになって13年。
子ども産んでフリーになってっていう形です」
フリーになってからの初仕事とは?
東海林「突然“3時のあなた”(フジテレビ系)っていうワイドショー(のスタッフ)から電話がかかってきたの。
“東海林さん暇してませんか?”って言われたの。
“暇してる”」
河本「“暇してませんか?”ってお電話がきた?」
東海林「“(東海林さんが)暇してるらしい”って言ってた人がいたみたいで 電話かかってきたの。
“なんですか?”って言ったら
“実は事件が起きたんです”と。
それがね、小さなお子さんの通り魔事件だったの。
ということは、“小さなお子さんの事件は子育てをした人がレポートするのがベターじゃないか”って電話がかかってきたの。
“すぐ行けますか?”って言われたの。
“すぐ行きます”って言ったの。
子どもを近所の人に預けて」
東海林が事件レポーターとして活躍する あるきっかけとは?
東海林「ちょうど犠牲になったお子さんの棺が(自宅に)戻って来たところだった。
事件の取材とかはやったことがなかったんで、やり方が分からなかったんだけど。
パッと見て“これが お父さん”って分かったんですよ。
棺をエレベーターのほうに入れようとしたときに“お父さんですか?”って言ったら“そうです”
私、その時にマイクを向けてなかったの。
それがね、たぶんね、功を奏したんだと思う。
こうやったらね(マイクを向けたら)たぶん怒鳴られたと思うんですね。
“お父さん、大変なことになりましたね”って言ったら
“なんでね、悪いことしてないのにこの子が突然殺されなきゃいけないんだ!今の世の中 間違ってる!”って言うの。
ちょうど持ってたマイクに音が入ってた。
それで帰って“よく録れましたね”って。
“マイク向けてませんでした”って言えなかったんです。
それで“少しずつ事件取材をやりませんか?”って言って。事件に回ったの」
事件レポーター・東海林のり子のギャラ事情について。
河本「お仕事のギャラの仕組みっていうのは?東海林さんが1回(取材に)行く度にですか?」
東海林「あのね、事件だったので1週間拘束料をもらってたんですよ。
“おはよう!ナイスデイ”(フジテレビ系)は拘束料もらってたので、6万円(日当)プラス1万円(拘束料)ぐらい。
平均7万円ぐらいもらった」
名倉「1週間で?1日ってことですか?」
東海林「だから休めない。何か起きたらすぐ行かなきゃならない。拘束されてるから」
名倉「待機してなきゃダメなんだ。その当時、携帯電話とかもないから」
東海林「ない」
名倉「自宅待機なんですか?」
東海林「ポケベル」
名倉「まだポケベルがあったんですね」
河本「自分の時間が全く取れないじゃないですか。事件がどこでいつ起きるか全く分からないじゃないですか」
名倉「子育てもしてるわけでしょう?」
東海林「そう」
河本「だって家庭があるのに旅行にも行けないし」
東海林「だからいつも黒っぽいスーツ着て、いつどこで呼ばれても行けるように」
河本「これ大変やな」
東海林はこれまで3000件の事件取材を担当。その中で死ぬかと思った驚愕の事件が、1993年5月に起きた埼玉愛犬家連続殺人事件だという。
※埼玉のペットショップ経営の男が、金銭トラブルになった客4人を毒殺した猟奇事件である。
東海林「あの頃はペットブームで。今は猫ちゃんですけど、(当時は)犬が人気だったんですよ。
ブリーダーでたくさんの犬を法外な値段で犬を売って、相手から訴えられたときに
その飲み物の中に犬を殺処分するときに使う薬があるんですよ。
硝酸ストリキニーネ(殺処分薬)を入れて毒殺しちゃったんです」
河本「ドリンクの中に混ぜて毒殺したんや」
東海林「ドリンクの中に混ぜて殺害されたってことを知ってたんです。
たまたま そこのペットショップに行ったら、元妻とその(容疑者)本人がいて。
“行ってみようか?”って言ったら(ディレクターが)“行ってみましょうか”って言うから“すみません”って入って行ったの。
まだ容疑が固まってないから捕まると思ってない。
で、入っていって“お話聞かせてもらえますか?”って言ったら“あぁいいよ~。なんか飲む?”って言われた」
名倉「うわ!怖~っ!
で、どうしたんですか?“はい”しかないですもんね」
東海林「“はい”しかないのよ」
名倉「“いや それはいいです!”って言ったらね」
東海林「そしたらね、本人が“何も入れてないよ”って言ったの。
私、そのとき何聞いたか覚えてないの」
河本「こっちが聞いてもないのに向こうから“大丈夫。何も入れてないよ”って」
東海林「そんなこと言っても証拠がないから捕まらないって高を括ったんです」
河本「相当自信があったから。よっぽど自信があったんですね」
東海林「でもね、ちょっとしか飲まなかった」
河本「飲んだんですか!?よく飲んだな」
東海林「カメラあるから。ここで殺されても映るから」
東海林はドリンクを飲んだが無事だったという。その後、遺体が山中から発見され、男は逮捕された。
2010年の映画「冷たい熱帯魚」(監督:園 子温)は、この事件がモデルになっている。
(放送開始から11分後まで)