
【放送日時】
2017/2/17
【TV局】
TBSテレビ系
【番組】
中居正広の金曜日のスマイルたちへ
【カテゴリ】
発言・失言、出来事
【発言者】
砂川啓介(79)
【発言内容】
(放送開始から1分後)
アルツハイマー型認知症と闘う大山のぶ代(83)の現在の症状について。
砂川「僕のことは覚えているみたいですけどね。
ただ、マネージャーのことまで“啓介さん”って呼ぶようになっちゃったかな。最近」
スタッフ「結婚しているということは?」
砂川「そういうことは一切わかっていないんですよね。
二人で作ってきた思い出だとか、事故だとか事件だとか そういうものっていうのは、一切もう彼女の中にはないんですよね。
アルバムがまるっきりなくなっちゃったっていう感じですよね。
それがちょっと なんとなく切ないですね、それだけが。
世の中で一番親しいお友達とかいう感じじゃないのかな。
今はとっても 身体的には元気ですね。
ただ“こんにちは”とか普通の挨拶はできるんだけど、自分のことを僕に一生懸命喋ろうとするんだけど。
何言っているかさっぱりわからないっていうかね、言葉になっていない。
前はね 言っていることはわかるんだけど、脈略がなかったりはしてたんだけど。
今は脈略も何もないんですよ」
自宅で大山の介護をしていた砂川に異変が。
砂川「僕のほうが 尿管がん なんていうのができちゃいましてね。
それは直ぐに入院しなきゃいけないと。
そうすると“カミさんをどうすればいいんだ”ということになって、施設とかホームに入れるのは僕は嫌だったんだけど。
もうしょうがないっていう感じで」
2016年4月。砂川は病院へ、大山は老人ホームへ同時に入った。
マネージャーが砂川の下へ大山を連れてきた出来事がある。
砂川「(妻が)僕の入院している所へ入ってくると、まず最初“うわっ”と涙は出てないんだけど泣くんですよね。
それで僕のところに寄ってきて手握っているんだけど。
それも30秒か1分までないかな。
それが終わるとクルッと直っちゃって。
マネージャーの小林が“そろそろ行きますか?”なんて言うと“はい 行きます”なんて言って 全然あっさりしているんですよ」
通院治療に切り替え、妻のいなくなった家に帰るときに寂しさを感じる。
砂川「寂しいですよね。家に帰ってもう一人なわけですからね。
ちょっと一人には広すぎるし。
(家へ)帰るとドラえもんのグッズがいっぱいまだありますからね。
微かな望みというか、万が一 認知症の特効薬ができてね(妻が)うちへ戻るようなことがあったら、全部整理しちゃうっていうのはまずいし。
僕が先に逝くわけにはいかないですからね。
どんなことしてでも頑張らなきゃいけないんだけど。
あんなに入れたくなかった施設だけど、入れたほうが良かったかなっていう気がしますけどね。
彼女もけっこう向こう(施設)で頑張ってますからね。はしゃいでますから」
大山の頑張りが夫・砂川の大きな励みになる。
(放送開始から4分後まで)