
・テレビ発言
【放送日時】
2016/06/06
【TV局】
テレビ朝日系
【番組】
しくじり先生 俺みたいになるな!!3時間スペシャル
【カテゴリ】
発言・失言
【発言者】
野村宏伸(51)、吉村崇(35・平成ノブシコブシ)、澤部佑(30・ハライチ)、あき竹城(69)、小野武彦(73)
【発言内容】
(放送開始53分後から)
『びんびんシリーズ(フジテレビ系)』で一躍、ブレークした野村宏伸。
その後、プライドから仕事を選び主演ばかり受けていたが、低視聴率を連発してしまう。
野村「見栄を張って自分のステータスを下げられない。実際、色々なドラマの2番手、3番手の存在感のある役のオファーもあったんですが、一度主演を務めたという見栄が邪魔をしてすべて断ってしまったんです。そして当時の僕はこの見栄からいつも仕事を決める時、こんなことばかりするようになっていきました。次のページです」
吉村「え!?」
野村「『共演者のランク付けをする』」
澤部「えー!?」
あき「どういう事?」
野村「その作品の内容や役柄はそっちのけで、まず『後輩のあいつが主演で何で僕が2番手なんだ?』とか、『あの人はいいけど、この人の下は嫌だ』とか。共演者に順位をつけることで癖になっていくんですね、そういうのが。自分は主演でコケた人間、もう負けられないという思いが逆にプライドを高くして小さな事で他人を意識してばかりになってしまうんです。それがいかにずれた考えなのか僕は気づきませんでした、はい」
吉村「バラエティにはないじゃないですか。番手って」
澤部「番手…まぁMCぐらいですよね」
吉村「エンドロールに出てくる名前の順番とかが番手ってことですか?」
野村「そういうのでもこだわりますね、はい」
吉村「最初に出てくる人が1番手で、次が2番手ってこと?」
野村「はい。小野さんとかどうですか?ありましたか?こういうこと」
小野「いや、これ正直言ってさ、ちょっとあるよな、役者は」
野村「ありますか?ありましたか?」
小野「だから要するにさ、簡単に言うと渡哲也(74)さんと俺だったら、渡さんが上っていうのはもう分かってるわけ、世間も俺も。ところが五分かなっちゃうところが難しい」
野村「それって教わったりもするんですよね、上の人からね」
澤部「番手がどうとか?」
小野「だけどさ、野村君なんかはさ、主役やってたから、それに気づいてサイドに回ろうと思っても、じゃサイドだから何でもいいって風にはならないのよ」
澤部「なるほど」
小野「やっぱり」
野村「そうですね、今となれば悔しさを飲み込んで自分に与えられた仕事を淡々とこなせばよかったと思うんですけど、未熟な僕はちっぽけなランクを拠り所に仕事のオファーを次々と蹴ってしまうんですね。このような勘違いをして仕事を断り続けているとその後こんな現象が起こります。次のページです。ドラマの出演オファーが激減します。当時の僕に対しての業界の人たちの心境はおそらくこんな感じだったと思うんですね。隣のページ。『野村宏伸、主演じゃないとオファー受けないらしいよ』、『あいつ面倒くさいな』、『じゃぁオファーするのやめよう』。こんな感じでオファーはどんどん減っていったんですね」
(放送開始から56分まで)