
【放送日時】
2016/04/25
【TV局】
フジテレビ系
【番組】
バイキング!
【カテゴリ】
発言
【発言者】
坂上忍(48)、林修(50)、小杉竜一(ブラックマヨネーズ・42)、吉田敬(ブラックマヨネーズ・42)、IKKO(54)、榎並大二郎(フジテレビアナウンサー・30)、木原洋子(東大生・21)、あおちゃん(20)、恭一郎(25)
【発言内容】
「大人に怒れるイマドキの若者たち」というテーマで、大人達に対し不満や怒りを持つ若者が集まり、意見を出し合う企画。
集まった若者の内の1人である東大生が就職活動に対する不満を述べる場面。
(番組開始から56分後)
坂上「さぁここからは、"怒れる若者たち"後半戦です!小杉君お願いします!」
小杉「かしこまりました!さぁ早速参りましょう、後半戦1つ目の怒りはこちら!『人柄採用はナンセンス!もっと能力を重視して!』これは誰でしょうか」
東大生の木原が手を挙げる。
木原「はい」
小杉「あっ、東大女子の木原さん」
坂上「やっと来たね〜」
小杉「これはどういうことですか?」
木原「えっと、私今、あのー大学の4年生で、就職活動の真っ最中なんですけど、あの企業の説明会に行くと人事の方が『ウチは人柄採用をやってます』って言うんですね。でも、人柄って言葉がちょっとぼんやりし過ぎてて、何を求めてるのかが分からないし、どう判断してるのかっていうのも分からなくて、あのーそれでちゃんと採用出来てるのかって。結局は面接官の印象とか、そういうことで決まっちゃってるんじゃないかなっていうところをちょっと疑問に思ってます」
榎並「まぁ木原さん、大人達の人柄ではなくて、もっと能力であるとか、それからビジョン。これからのビジョンどう持ってるかっていうのをもっと評価して頂きたいと。いうことなんですけれども」
小杉「木原さん面接ん時とか何か自分なりのアプローチの仕方とかあるんですか?」
木原「そうですね、私は業界研究をして、で、御社に入ったらこういうことをやりたいっていうことを、ま、基本的に言うんですけど、あの企業によっては『さすが東大生難しい事考えてるね』みたいな感じで流されちゃったりっていうのもありますね」
坂上「でもこれアレなんじゃない、やり方としては、林さんは賛同する側ですか?実力主義というか」
林「実際でも、僕が聞いてる範囲では結構実力採用だって聞いてますけどね。っていうのは、僕の元には物凄く優秀な東大生が何人もいて、で、僕が見てもこれは優秀だって連中は、楽々就職決めてくるんですよ」
坂上「あ〜なるほど」
林「てことは案外公平な採用が行われているのかなっていう風に思ってたんですけどそうじゃないと?」
木原「そうですね、あの、企業にもよるっていうところがあって、あの、外資だとかベンチャーとかはそういった風潮、実力主義の風潮が強いんですけど、日本の大企業とかだと、その、愛想が良いみたいな人を評価しがちっていうのは、就活してて感じます」
吉田「実力が分からへんから、それはやっぱ最初は人柄なんじゃないんですか。人柄が良くて実力もある人間が一番良いじゃないですか」
木原「あぁそれに関して言いたいんですけど、人柄ってすぐ分かりますか?」
IKKO「だいたい分かる、うん」
吉田「うん」
IKKO「分かりますよ」
小杉「ホンマか〜?うんうんすぐ言うた2人一番怪しいけどな。うん、分かるって」
吉田「(IKKOを指し)だからあの、ロクでもない人やと思う」
一同爆笑。
IKKO「な〜んで、すっからけっち〜!」
小杉「何よそれは?何を伝えたいのそれは?」
榎並「木原さんはこうやって能力ですとかそういったものを東京大学で培ってきたと。東大入る前にも、かなり努力はされてきたわけですよね?」
木原「そうですね、高校時代はもうずっと受験勉強をしてました」
坂上「林さん何か」
林「あのー、人事の方も、人を採るプロなんですよ。だから色んな企業があるから一概には言えないけれども、人柄採用って言いながら、この子能力ある、この子能力無いの見極めは意外と簡単に出来ますよ」
坂上「それ、あの、木原さんは、その面接とか行く時に、そのー、人柄採用に疑問を持っていながらも、その面接の時っていうのは、自分なりのアピールの仕方っていうのはちゃんとやってるつもりではいるの?」
木原「そうですね、あのー、基本的なマナーだとか、あのー、まぁハキハキしたしゃべり方とか、そういった基礎は必ず抑えるようにするんですけれども、同時に思うのは、人柄採用ってどこを見られてるかハッキリしないから何で減点されるかがハッキリ分かんないじゃないですか。そうすると、周りの就活生見てても過剰にマナーを気にしすぎているというか、過敏になっている様にも感じます。何か能力じゃないところで、何かしくったらどうしようっていうとこばっかり気にしてる気がする」
坂上「でも、あの、それでやってるつもりでも、やっぱり採用はされてないわけ?」
木原「うーん、まぁまだ選考はそんな進んでないですね」
坂上「あぁ、てことは、やっぱり、色んな企業さんがあって当たり前だと思うから、そこには引っかかってないんだと思うんだよね。ていうことはやっぱ木原さんの方がどこかで、人柄というその、ザックリとしたものの中では、足りてないものがあるんじゃないのって思っちゃうし、あと俺がそういうこと聞かれた時によく言うのは、あの、使う側と使われる側だから。使う側が決める事だから、人柄であろうが実力主義であろうが、それは使う側が判断する事よ。それであなたはまだ使われる側だとするならば、人柄採用が嫌なんだったら自分で起業しちゃえば良いじゃん。東大生で起業してる子だっていっぱいいるし。学生の内から。で、使われる側なんだってなったら、そこは、そのニーズに合わせて徹していかないと、それで自分がそこでのし上がってって、人柄採用なんてアホくせぇ!って言って、実力主義っていう風に変えてけば良いんじゃないのって、思うけどね俺は」
ギャルの代表として若者チームに出演していた「あおちゃん」が手を挙げる。
あおちゃん「あの、私1つ良いですか?あの、私某東大生番組で東大生の方と直接お話したことあるんですけど、あの、頭は皆さんすごく良いんですけど、コミュニケーション能力がちょっと足りてないというか、思ったので、やっぱ人柄採用って、ある程度大事だと思います。だって会社の中の付き合いもあるし、取引先とのコミュニケーションもある訳じゃないですか」
小杉「まさかの東大生を…ギャルからのアドバイス!」
あおちゃん「いや正直頭良いだけじゃ社会で通用しないですよ」
小杉「まさかのギャルからのアドバイス」
吉田「ええんやで木原さん別に赤本投げたっても」
あおちゃん「え、それに何かどこで減点されるか分かんないって、それを考えて改善するのがあなたのやる事じゃないんですか」
木原「あぁ〜…(苦笑い)」
あおちゃん「え、そんなだって企業側に答え求めてどうするんですか。無理じゃないですかそんなの」
劇団ひとり(39)「すげぇ」
木原「無理…ですか?」
あおちゃん「えっ、企業側に教えてもらおうとしてるんだと絶対受かりませんよ」
木原「あのー企業側に教えてもらおうとしてるというよりは、あの、そこが完全にブラックボックス化されてることを…に疑問を持っていて」
小杉「頑張りようがないって感じなんですね、ハッキリ分からへんから」
恭一郎「中学校時代に勉強ばっかしてたからそうなっちゃったんじゃないの」
小杉「違うわ!」
坂上「いやでも、疑問を持つことはすごく大事だと思うんだけど、疑問をぶつけるっていうよりはまだそこじゃないでしょっていう。で、変な話、じゃ木原さんとあおちゃんがいるとするじゃない。そしたら、おそらく、面接ではあおちゃんの方が通りやすいって、やっぱ思っちゃうよね。でも木原さんにはものすごい、あの、能力があると、ね。そしたらじゃあ、林さんが雇うかっつったら、でも、その能力を持っている中でも、もっと違うところの能力も併せ持ってる人間も居ちゃったりするから、だからやっぱり自分の、あの秀でてる能力と、足りてない部分とっていうのをどういうバランスを取っていくかっていう方が大事なんじゃないの?」
木原「確かに」
林「人柄採用って言われてどう対応していいか分からないって言ってる時点でもう正直言って採りたくないです」
木原「あぁ〜」
林「つまりそれは答えがある問題は解けるけど、自分の頭を使って考えなきゃいけなくなったら解けないっていうことを言ってるようなもんだから、この人の言う人柄採用っていうのはこういうことをプラスに評価するなって自分で考えて、こういう人が欲しいんですよねって演出してそうだよってなったらそれは採ってもらえますよ」
坂上「これね、あの、使う側あるあるだと思うんだけどVTRでね、言った事はやるんだと。でも言った事以外の事やってくれないって多分、使う側の人達って結構同じ事感じるの。俺も感じるわけ。あの、そっから何で膨らまして物事考えられないんだとか、そっからなのよその人の実力って。言った事やるの当たり前なの。でもそれがヒントであって、そっから、あ、木原さんだったらあの、この1つの仕事を、こういう膨らまし方してくれるんだ。この1つの仕事をこっちの方でも生かしてくれるんだっていう、そっちの方が大事だったりするから、目先の事をどうのこうのっていうのはあんまり僕ら気にしてないとこありますよね」
(放送開始から64分まで)