
坂上忍が、日テレ系バラエティ番組『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で、昔お世話になった大物女優Nと再会した。22歳の時、ショーケンこと、萩原健一を怒らせた事があるという過去があり、同番組にショーケンが会いに来た時は、あの毒舌キャラはどこへやら、殆ど喋れなかった。
今回は、子役の頃、坂上の事を色々気遣ってくれて感謝しているという大物女優Nが、ショーケン同様、スタジオに来てくれた。普段、バラエティ番組に出る事がない大物女優Nの登場に、スタジオも騒然。「初めまして」と挨拶する出演者も多かった。
2人のエピソードは、坂上が天才子役と呼ばれていた頃の事。ある日、連絡ミスで2時間遅刻するという大失敗をしてしまった坂上。大御所俳優達はスタンバイ済みで「どうしよう・・・」とかなり緊張したようだ。
当時、坂上には、親やマネージャーの同伴もなく、共演者もスタッフも、誰も坂上に話しかけてくれる人は居なかった。そんな坂上を気にして「しーちゃん、大丈夫だよ」と優しく声をかけてくれたのが、大物女優のNだった。
また、親から現場に行くのに交通費と100円しかもらってなかった坂上は、他の共演者達が、稽古中に出前を頼んでも、頼む事が出来ず、夕食の時間は、部屋を出て廊下で座って過ごしていたらしい。誰も坂上を気にする人が居ない中、大物女優のNは「しーちゃん食べてないの?私の食べる?」と、ラーメンと餃子を分けてくれた。
その、坂上が、お世話になった大物女優Nとは、長山藍子。2人は、多くのドラマで共演し、どの現場でも優しくしてくれたらしい。今は、毒舌キャラとして人気を博している坂上だが、自身が講師をしている子役養成所では、厳しく怒鳴る事もあるが、優しく褒める事もあるそうだ。
それは、長山藍子の存在が大きかったのかも知れない。「原点には長山藍子さんが居た」と今の自分があるのは長山が居た事おかげだと思っているとの事。坂上が子役時代は、子役に本当に厳しい時代で、子役は現場で台本をもたせてもらえなかった。
そういう厳しい時代を生きてきた坂上は、今の子役を観ると「ひっぱたいてやろうかと!」と毒舌キャラらしいコメントも飛び出した。
「その時食べたラーメンと餃子の味は今でも忘れられない。残り物だったけどね」と会場を笑わせたところで、スタジオに長山藍子が登場。坂上は照れくさそうな顔をしながら「ご無沙汰してます」と小さめな声で挨拶をし、長山と抱き合って、久しぶりの再会を喜んだ。
スタジオに出てくる前の坂上のコメントも聞いてた様子の長山は「(ラーメンと餃子)覚えてる?残り物だったの?」とツッコむ場面もあった。
最近、毒舌キャラとしてTVに出てる坂上の事を聞かれた長山は「しーちゃんの奥を知ってるので、何を言っても美しい」と綺麗な心を持っている坂上を褒めまくっていた。
でも、「残り物だった」と言われたのが気になるらしく「私も食べないと私も死んじゃう」という長山に「藍子さんも死なず、僕も殺さず」と残り物と言った言葉をフォローしていた。
そんな感動的な出会いに、その前に毎日会ってた親友が結婚と同時に半年疎遠になってると言ってスタジオにハラニシ澤部を呼んだ岡田将生が「澤部はいらなかったですね」と言って笑いを誘っていた。
最後に坂上は「子役の頃、かわいがってもらって声をかけてもらったのが支えというかありがたかった」と述べると、その様子を見ていたフットボール後藤に「最低な男やけどね」と言われ思い切り否定していた。
今は、いろんなバラエティ番組で、毒舌キャラとして、人にズバズバコメントしている坂上だが、辛い子役時代があり、それを耐えてきたから、毒舌キャラとして再ブレークを果たす事も出来たのだなと改めて思う事が出来た。