
7月6日、鈴木おさむ氏が、オフィシャルブログで1年間、放送作家の仕事を休業する事を公表した。
大島が妊活に入り、妊娠してからずっと考えていたようで、多忙な中、仕事によって子供との時間が、あっという間に忙殺されてしまうのが不安である事、この機会に変わりゆくTV業界の事をじっくり考えてみたいと思った事などが、休業の理由であるようだ。
数ヶ月前から、色んな局のスタッフとも話し合いを重ねていたようで、着々と準備を整えて、一般企業でいう『育休』を取る事にした事が綴られている。
「僕の中では、育休というより、父親になるための勉強ということで、「父勉(ちちべん)」って言葉を勝手に作って、勝手に呼んでます。これから1年は、「父勉(ちちべん)」をさせてもらおうと思ってます。」と、父親として成長していきたい事、また、この休業によって出来る時間を、今まで録画で観てたTVをオンタイムで観る時間に充て、放送作家としても成長出来る1年としたいという思いがあるようだ。
しかし、完全な休業ではなく「家での執筆、脚本、ライブのお手伝い、それ以外のお仕事はちょいちょい時間をあわせてやらせていただきます。もちろん、スタッフさんにはかなりわがまま言ってますから、今までずっとやってた特番とか、そういうものをやるときには、向こうが求めてくれるなら出来る限りのお手伝いはさせてもらおうかなとは思ってます。」と放送作家以外の仕事は、時間が合えば続ける意思もあるらしい。
また「僕が、父勉、のために、放送作家業を休んで、週に4~5日時間を作れることで妻をどこかで仕事に戻すことが出来たらと思っています。秋か、来年か、妻が仕事に戻るときに、僕がその時、家にいることが出来れば妻の仕事復帰をアシストできるかなと。芸人というかなり特殊な仕事をしているので。妻を職場に戻してあげることも、今回の僕の大きな願いです。」と妻の仕事に理解と尊敬を示し、そのサポートに徹したいというのも休業の理由の一つである事が綴られている。
これから先、番組ロールの構成の所から鈴木氏の名前が、続々と消えていくそうで、鈴木氏が作る番組が好きだというファンにとっては寂しい事態になる事は必至であるが、父としても、放送作家としても成長した1年後の鈴木氏が作る番組が放送される事が楽しみでもある。
また、日本では、男性が『育休』を取る事は、中々難しい状況であるが、鈴木氏がブログの最後に締めた「そして。世の中の男性の育休の制度や状況が少しずつでも変化していくことを願っています。」という言葉のように、男性も、ほんの一瞬の期間である子供の成長を妻と共有出来るような日本になるよう、今回の鈴木氏の決断が、制度改正の力になる事を願わずにはいられない。