
【放送日時】
2017/2/10
【TV局】
TBSテレビ系
【番組】
爆報!THEフライデー
【カテゴリ】
発言・失言、出来事
【発言者】
~VTRコメント~
・池田貴族(享年36)の妻、一美さん(47)
太田光(51)
田中裕二(52)
鈴木蘭々(41)
田原俊彦(55)
テリー伊藤(67)
【発言内容】
(放送開始から33分後)
~池田貴族との出会い~
一美さんは芸能界を夢見て、鈴鹿サーキットのレースクイーンになったのは当時21歳。
その後、名古屋でアイドルとして活躍。
1993年、地元・名古屋の深夜番組で2人は出会う。司会をしていた池田貴族は当時30歳、一美さんは当時24歳。
共演をきっかけに池田が一美さんに一目惚れし猛アプローチ。その後2人は交際し、3ヶ月後に同棲開始。
~2人の人生が一変~
1996年(交際3年目)、池田は背中の痛み、食欲不振、貧血、吹き出物の症状が度々起きてしまう。
病院で精密検査を受け、医師から肝臓がん(ステージⅡ)だと告げられる。
当時26歳の一美さんは厳しい現実と向き合うことになる。
一美さん「衝撃的なものでした。絶望的って言ったほうがいいのかな」
池田は手術を受け、肝臓の4分の1を切除。
~一美さん妊娠~
一美さん「幸せの絶頂の中、女の子だったらこんな子になってとか。
こういう習い事をしてという話を毎日していて」
~肝臓がん再発~
一美さん「ドーンと突き落とされたような感じで」
~結婚~
1997年7月、池田(当時34)と一美さん(当時27)結婚。1998年2月に長女の美夕さん誕生。
池田は再発と手術を繰り返し、体重10kg減。
一美さん「一気に父親の顔になっていましたね。優しい顔になっていたので。
こんな表情するんだと思って」
池田は体力がなくなっても娘との思い出を増やしていた。
一美さんは24時間付きっきりで看病。2人でがん克服を目指していたのだ。
~池田が亡くなる1ヶ月前~
毎日看病を続けた一美さんがある日、夫の池田を拒絶。池田はトイレに行くこともままならない状態になる。
看護師からオムツを渡されたときに、介助も拒絶。ベッド付近にオムツを放置してしまう。
激しいがんの痛みに襲われる池田に、医師から痛み止め(オピオイド)を打つ同意書にサインを求められても決断できずに逃げだす。
~最悪の出来事~
1999年12月23日
病室にいたくない一美さんは美夕ちゃんと外出しようとする。
すると・・・。
“行かなくていいじゃないか。少しでも一緒にいたいんだ”
しかし一美さんは池田の願いを振り払い、逃げるように買い物へ出かけた。
(美夕ちゃんに1年に1度のクリスマスプレゼントを買ってあげるという口実で)
その直後、池田の容体が悪化。夫婦はまともな会話をかわせぬままに。
1999年12月25日
池田貴族は帰らぬ人となる(享年36)
一美さん「もったいない時間の使い方しましたね。そのときしてあげたかったことが山ほどあって。
どうしてあのとき、してあげられなかったんだろう・・・っていうところから。
後悔ですね。
時間の使い方を間違えたと思って」
身内がガンになると陥る可能性がある予期悲嘆により、一美さんは1ヶ月看病拒否や逃亡をしてしまった。
※予期悲嘆とは大事な人と会えなくなる、いなくなると予期したときに出てくる情動的な反応。抑うつが一番多いが、中には頭が真っ白になってしまうこともある。
池田の死後、全ての行動が後悔となってしまい、一美さんは自らを責め鬱(うつ)状態に。
外出なしで黒い服ばかり着るようになる生活が続くが、ある日あることを思いつき行動に出る。
~介護福祉士への転身~
池田の死後、1から勉強を始め介護福祉士の資格を所得。この仕事を選んだ理由とは。
一美さん「その方の足とかをさすってあげるのが池田にはしてあげられなかった」
池田の死から18年、現在も週5日介護福祉士の仕事を続けている一美さん。
始めた当初は笑顔になれず。
一美さん「辛くて辛くて(池田と)何度も何度も重なりました。
辛くてもここは辞めちゃいけない。今度は逃げないっていう。
また同じ後悔するので今回は逃げない」
認知症患者から看取り介護までこなす“介護スペシャリスト”
一美さん「別れっていうのは1番辛いことだと人生の中で私は思ってるので。
なので新たな出会いは本当に大切にしてます。
(介護職は)自分の居場所だと思ってます」
心の支えとなっている娘の美夕さんは2017年1月、18歳でアイドルデビュー。父の背中を追い芸能界の道に。
2016年12月25日、池田貴族の17回目の命日。2人は池田のお墓を訪れている。
一美さん「あのときの後悔が今でもずっと毎日忘れられなくて。
私の介護はパパとのつながりがずっとあるから永遠に続くと思います」
美夕さん(18)「これからもママと美夕で。2人で支え合って生きていこうと思います」
一美さん「いつも見守っていてください」
テリー「すごい人ですね。元々芸能界にいた人でしょ?華やかな所が好きだったと思うんですけども。
全く違う所に身を置くってすごい」
田原「今でもあってね、介護という厳しい仕事を続けるのは。
もういいんじゃないかなと思うけど、池田さんも天国で見ていると思うしね。
幸せになってほしいと思いますけどね」
田中「蘭々さんはいかがでした?」
鈴木「すごく気持ちが分かるというか。うちも私が18歳のときに26歳で兄が亡くなっているので。
突然だったので残された家族はもっとこうしておけばよかった、ああいうことをしてあげればよかったっていう気持ちにどうしてもなっちゃう」
太田「池田貴族というのはすごい強気の。言ってみりゃ突っ張っていたんですけど。
俺もちょっと彼ともめたことがあって、昔」
テリー「どんなことでもめたの?」
太田「彼も突っ張っていたよね、若かったからあれなんですけど。
ある深夜番組で初共演したんです。
僕らは新人で、彼らはちょうど池田貴族としてはバラエティーに出始めた頃で。
彼も若いから突っ張ってたんでしょうね。
俺がその“池田 おまえ貴族とか言ってるけど、池田って名字に田んぼついてるんだから貴族な訳ないだろ、バカ!”って言ったんです」
テリー「なんでそこからスタートしたの?」
太田「彼も突っ張ってたから」
田中「おまえだよ!100対0だ!おまえが悪い!」
太田「後悔しています」
田原「本当に謝ってください」
田中「謝りましょう」
太田「申し訳なかったです」
ロックバンド・remoteのボーカルとして活躍する傍ら、心霊研究家として活躍。過激なコメントが話題を呼ぶ男。それが池田貴族である。
(放送開始から43分後まで)