
【放送日時】
2016/09/28
【TV局】
日本テレビ系
【番組】
1周回って知らない話 あの大女優もコンビも・・・そもそも何者!?SP
(放送開始から29分後)
9月28日放送の『1周回って知らない話 あの大女優もコンビも・・・そもそも何者!?SP』(日本テレビ系)に武井壮(43)が出演。芸能界に入ったきっかけの1つに武井の兄、情が影響していたと明かす場面が見られた。
「今さら聞けない芸能界の疑問を本人に聞いてみよう!」のコーナーで、武井が芸能界に入ったきっかけをVTRで紹介。それには2歳年上の兄、情が大きく関わっていたという。
高校へは行かず憧れの芸能界に入る為の下積みをしていた兄の情と、中学時代勉強もスポーツも理論的に突き詰めるタイプの武井はあまり仲良くなかったと言い、芸能界夢の話をする兄とはケンカばかりだったと説明。
武井が14歳の時、情が家を出てある俳優の付き人となったが、その人物が坂上忍(49)だったとナレーションが入ると、スタジオの観客席からは驚きの声があがり、これに武井も「知らなかったんだ!」と驚いていた。
情は坂上の付き人として働きながら映画にも脇役で出演するようになっていったが、武井が大学4年生の時にガンに侵され急死。享年24歳という若さだった。
突然の兄の死を受け入れられない武井は魂を抜かれたようになり、十種競技にも身が入らない日々を送っていた。
そんなある夜、寝ていた武井の部屋に中学時代の部活のユニフォームを着た兄の情が表れ「お前何してるんだ俺はこっちで楽しく野球してるから、お前も好きな事やんなきゃダメだよ。お前はお前の道でトップをとれよ」と諭されたという。
また、VTRには情の師匠だった坂上が登場し「あいつの家も複雑だったみたいなので。なんで家を出て僕の所に来たかと言うと、親の愛情であったりお金であったりっていうものを100%壮にいくために家を出たんですよ、あの子は。『壮は僕と違って出来が良いので、あのまま行けばスポーツでも頭でも絶対ものになるので、その邪魔だけはしたくないんです』っていう理由でしたから」と兄の本当の気持ちを打ち明けられていた事を告白。
坂上は情の人柄に心底ほれ込み、それ以降付き人はつけていないという。坂上は「余計なお世話ですけど(芸能界は)調子に乗りやすい仕事でもあるので、あいつ(武井)が調子のってんなと思ったら、『お前調子乗ってんじゃないの?』って言う人でなきゃっていう。勝手にね」と兄の思いを坂上が受け継ぎ武井を見守っている事を明かし、これを聞いていた武井が涙をこらえている様子がワイプで映し出された。
スタジオにいた武井は「僕は僕で逆に兄貴が俳優目指してると。仕事もろくに無いし。で『家を出て1人で』って言うから、そういうお金は兄貴にいけばいいと思ってたし。僕に学費かけるくらいだったら、自分でタダにできるからいらんと。そう思ってた」と武井も兄の夢を応援していたと明かした。
また、芸能人になるきっかけになった出来事について「十種競技始めて1年目の時だったんですよ。僕はちょうどドイツの試合に行って優勝してメダル持って帰ってきたら、それみて『よかったな』つって嬉しそうな顔して、それから2週間くらいしたら亡くなっちゃったんですよ。それでこれはもうなんだろうなと思って。僕は右肩上がりでずっと良くなってるのに、兄貴はどんどん弱ってって。やっとテレビに出られるようになった頃で、やっとこう自分の道で少し小さいきっかけを見つけ始めた時に、全部奪われるってどういうことなんだろうって思って。俺ばっかりこんな事してていいんだろうかっていうね、なんかそういうので悩んじゃって。当時法学部だったから弁護士になろうかとか。そういう人の役に立ったりとかそういう事をしなきゃいけないんじゃないかとか、そういうのに苛まれて勉強してみたりとかしてた時に、(兄が)部屋の空中のこの辺に窓ガラっと開いて、『おい何やってんだ』つって。『生きてて好きな事が出来んだろ?』『何を好きなこと我慢してイヤな事やる必要あるんだ。もう1回しかねえんだから。好きな事精一杯やってトップ獲れ。じゃあな』(窓)ガラっつって閉まったんですよ」と、死んだ兄からメッセージを受け取ったと明かした。
兄から「トップ獲れ」と言われた武井が現在向かっているのは「全知全能の神」だと言い、「何でも出来て、スポーツも全部プロみたいになってやろうと思ってて、今ビリヤードとボーリングとゴルフのプロテスト目指してトレーニングしてるんですよ」と説明、さらに2020年東京オリンピックを目指し「アーチェリー」「馬術」「テコンドー」で出場を狙っていると明かし、スタジオを驚かせていた。