
7月19日放送の『情熱大陸』(TBS系)にて、お笑い芸人・ピースの又吉直樹(35歳)の密着取材が行われ、16日に受賞が発表された「第153回芥川龍之介賞」の結果を待つ又吉の様子が紹介された。
又吉は処女作「火花」が今年1月に文芸雑誌「文學界」で発表されて大きな話題となり、同誌は刊以来初めて増刷され、通常の1万部が4万部となった。
番組では芥川賞候補となった又吉が都内にあるバーで待機している様子が放送され、「客観的にこの状況を見ようと思うけど、なかなか客観的に見られないんですよ。お笑いの場合はどこが一番ウケてたとか、その感じで、何となく分かるじゃないですか。本は分からないですもんね」と語り、「早く楽になりたいな」とコメントした。
受賞決定の電話を受けた又吉は、「もしもし。はい、はい。はい。あ、ほんとですか。ありがとうございます」と表情を変えず、電話を切ると「受賞しました」と笑顔を見せた。
続けて、「意外すぎやな。びっくりした」とまだ実感がわかないといった様子で受賞後の感想となる第一声を発した。
「火花」は芥川賞の受賞後に40万部増刷され、発行部数104万部と、新人の純文学作家の作品としては異例の大ヒット作となっている。