
大物脚本家の橋田壽賀子(90)が、ついに自身の仕事に幕を引こうとしているようだ。20日放送の『ノンストップ』(フジテレビ系)では、26年前夫の岩崎嘉一さんに先立たれ現在は一人暮らしをしている熱海の自宅で、インタビューを受けている。
「今のテレビドラマは見ていても書きたいと思わなくなりましたね。私の時代じゃないなっていう気はします。俳優さんを本当に存じ上げないんですよ、名前も知らないし。それじゃ書けませんよ」と語り、今年の5月に90歳を迎え、これ以上執筆活動をするつもりがない様子だ。
最近のドラマには「ミステリーと不倫みたいな感じとか。何でもないホームドラマが活きられない時代になったって思うんですよね。」鋭い意見も。
昨年の秋には、120個以上のハンドバッグや30個の眼鏡などの愛用品を処分するなどし、いわゆる「終活」というものを徐々に進めている。「最後は1人で死んで何度心残りもなく死にたいなと思っています」とも話している。
人気ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』シリーズは、橋田壽賀子の代表作だ。1990年から2011年までの21年間、断続的に放送され、全10シリーズにも及ぶ。
季節ごとのスペシャルもいくつもあり、今年2015年の2月は2週に渡る放送があった。世代を超えるお茶の間ファンには、橋田壽賀子の引退についてがっかりする人も多くいるだろう。